今日は、私が歌を歌う時に大事にしていることのひとつをお話したいと思います。
私は気持ちを音楽に寄せていくための方法のひとつに“体感すること”を取り入れています。
これは二期会オペラ研修所にいた時、助演でお世話になった先輩から教えていただき、学んだことです。
フンパーディンク作曲「ヘンゼルとグレーテル」を勉強していた時、私はなかなか集中できず混乱していました。
アルバイトを週5でしながら、研修所の稽古は週2。
休む暇はない、練習する時間も十分にとれない、しかし稽古はまたやってくる、試験もある、本番は近づいてくる、どうしよう…と。
働きながら勉強をしようと決めたのは自分なのにうまく回せていない自分に苛立ったり、練習不十分で人前に立ってレッスンを受ける(ダメだしをされる)不甲斐なさに泣いてばかりでした。
その時に先輩がかけてくださった言葉がとても胸に刺さり、今でも私の大切な道しるべになっています。
・今一緒に取り組んでいるのは、朝日が自分を照らし始めてその明るさ・眩しさに自然と目が覚めるシーンだけど、あなたは同じように目覚めたことってある?
・朝日で自然と目が覚めるのってどんな感覚?
・その時間帯の空気や、空の色って知ってる?
・何を思う?
その頃の私からしたら本当に気力を振り絞って日の出の時間に目覚ましをかけて、当時住んでいた東京のアパートのベランダに出て、朝日を浴びました。
課題は山積みでしたが演じるうえで“体感する”というアプローチは、目ん玉かっぴらかれるほど、身体がしびれるほどの衝撃でした。
オペラの役を演じる時は特に“舞台の嘘”が“本当”のことになるまで自分の中身が役にならないと中途半端で嘘のままだと思っています。
間違いなくお客様にはそれが伝わってしまいます。
だから、人前で演奏をするその時まで、精一杯を尽くして臨もうと思っています。
◇ ◇ ◇ ◇
昨晩から「なんだかふくらはぎが攣りそう…水分足りてないのかしら…」と思っていましたが、原因が分かりました。
きのう加茂山公園を歩いたことによる筋肉痛でした!笑
どれだけ運動不足なのでしょう…しかし当日に症状が出るだけマシなのでしょう、たぶん。
タイトルにも書きましたが、鳥の声を聴きに加茂山公園へ行ってきました。
自宅にいても鳥の声は聞こえるのですが、緑に囲まれた中で鳥の声が聴きたいなぁと。
今度歌う曲が、鳥に関するものなのです。
練習は追い込みに入っています!
加茂山公園につくとわりとすぐ緑に囲まれます。
しかし聴こえるのはセミや虫の声ばかり。
“加茂山”公園というだけあって、山です、傾斜です。
なかなかいい汗かきました。
目的の鳥の鳴き声の前にリス園に寄って、リスにひまわりの種をあげました。
私の手のひらから種をとるリスの手足があったかくて、しぐさがかわいくて癒されました~。
その後、山奥(上の方)まで行くとようやく鳥の声がしました。
何の鳥かは…不明です。笑
けど、緑に囲まれていろんな方向から聴こえてくる、いろんな鳥の声を耳を澄まして聴いていると、瞑想をしているような感覚になりすっきりした気分になりました。
さて、また歌います。
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